Cさん視点の話

意味なんてないよ

基底変換の話

さて、連日連投である。こんなのは初回だけで、すぐにペースが空いて来るのは知っているが、思ったことはなるべく新鮮なうちに残しておきたい。まぁそのうち50パーセントくらいしか言葉にできないとしても。

今回は理系の話です。なので文系の諸君やエセ理系の諸君は帰ってくれってほどの話でもないです。用語とかは使いやすいからそれを使ってるだけで確かに文系の人がその言葉の意味を真につかむには線形代数などの素養が必要であるけど、一種の比喩にしか過ぎないので、内容だけなんとなく理解できるんじゃないでしょうかね。まぁこういう例え方は独自性があって良いでしょ。それだけ。

さて、話の概要といえば「人の感じ方、世界の見え方」って多分違うよねって話です。前回の欲の話でも、人の重要視する欲が違うって話もしたけれども、重要視するものが違えばそりゃ感じ方も違うわけで。それにこういう話があるじゃないですか。それぞれの人が指す「青」が本当に同じ色に見えてるかは限らないという話。それらは青いものを見た印象に、その名前がつけられたというだけで、君のみている青は、僕にとっては黄色かもしれない。そういう話です。

これを数学で例えてみます。

簡単のため、ある人にとって左右が反対に見えてたとしましょう。その時、通常の人にとっての左が「右」と名付けられます。大幅に違って見えるけれど、でも面白いことにこれでもちゃんと辻褄があうんです。その人にとって時計回りは反時計周りだから、左回り右回りの説明もうまく行きます。その人にとっても右ねじの法則やフレミングの法則が成り立ちます。これはなぜか。それは、Aさんの見方からBさんの見方へが、線形写像によって書き換えうるからです。

線形写像とは何か。それは頑張って勉強してみてください。まぁ線形写像だと和とか積(注)が一致するって感じです。例えばBさんはAさんの見る世界とは色が反転して見えます。赤は緑に、青は黄色に、紫は黄緑に移るとしましょう。そしたら赤+青=紫という図式が、Bさんにも緑+黄色=黄緑ってな感じで足し算がどちらでも成り立ちます。これが線形変換です。

かの有名なアインシュタインは、どんな慣性系(まぁ視点みたいなもの)でも、物理法則が同様に成り立つことを示しました。それは誰かの視点から誰かの視点への変換が(ローレンツ変換)線形変換になり、物理法則はこの変換において不変であると解いたのです。

それでですね僕は今アインシュタインよりもすごい仮説を唱えようとしているのです。(相対論は不可ったけど)。つまり、人それぞれの心情、感じ方もAさんの感じ方からBさんの感じ方への変換は線形写像なのです!おそらくこれは大発見でもなんでもなくて、大昔から人類が察してるであろうことだろうけれど。

例えば和についてだったら、Aさんにとって悲しい気持ちになる状況が、Bさんにとっては前向きな気持ちになるとき、Aさんにとって怒りの状況がBさんにとって反省の気持ちになるとしましょう。そんな時、Aさんを悲しい気持ちから怒りの気持ちへとさせる状況は、Bさんにとって前向きな状況から反省の気持ちへと促す状況な訳です。(当たり前なこと言ってるけど、これは実は当たり前じゃなくて、例えばその数の二乗を返す写像を考えると1^2+2^2≠(1+2)^2ってな感じに)

おそらく、人が無意識的にしてることは、これらの線形変換の精度の高さなのだろう。これらを、家庭環境や育った環境、口ぶりや表情などから推測すること、それが小説読解などで人が無意識的にしていることだ。

さて、僕についてだが、センター小説の得点を見てわかるように、この精度が著しく悪い。どうしてだかはわからないけど、一説として僕があげているのは小学校の頃とか目が悪いのにメガネをかけず育ったから人の表情とか見ずに育ったんでは、的な。まぁ多分友達と呼べる友達がいない系ピーポーで人の感情読まなくてもやってけたみたいなところがあるんですかね。

それでも僕は最近までは結構納得のいく誤差の少ない線形変換を持ってたつもり何ですよ。ただいかんせん大学に入ってからというものこいつがポンコツポンコツで。なぜかって?

それは僕の線形変換が大雑把な近似に過ぎなかったということ。微分で接線を引いた時、接点近くだと隙間が小さいじゃないですか。ただそれは限られた範囲だけだったということで。僕の場合中高男子校、東京住まい、1997or98年生まれ、ks出身というとても限られた範囲だった。しかし、地方勢がいたり、浪人勢がいたり、女子だったり、大学違ったり、地方住みだったり、学部違ったり、サークル違ったり。これが大誤算すぎて、今大幅な改善が求められている最中なんですが、いかんせんデータが少なすぎて、違う項が多すぎて。これはちょっと数十年で足りるのかって感じでして。大幅な方法の改善が求められてるわけですね。誰かそういうアプリ作ってください。人の気持ち察するの得意な人、コツを教えてください。お待ちしております。

昔までの簡単な座標変換だと、光速近い時におかしくなるっていう現象を、新しい座標変換を用いて光速付近でも成り立つようにしたのがアインシュタインでした。僕にとってのアインシュタインが脳内で活躍してくれることを祈るばかりです。そしたらとびっきりの賞を授与しましょう。